基本情報技術者試験に合格してからわずか3か月で、応用情報技術者試験に挑戦し、見事合格を果たしました!
短期間での合格を目指すために行った勉強法や、実際に試験で効果を発揮した戦略について、私の体験をもとに詳しくお伝えします。過去問だけに頼らない大切さや、最新の情報をキャッチアップするコツなど、次に受験を控えている方に役立つポイントをまとめました。短期間でもしっかりと準備すれば合格できる、その体験談をぜひご覧ください!
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応用情報技術者試験とは?
情報処理技術者試験の一部で、日本の情報技術分野における中級レベルの資格試験です。
この試験は基本情報技術者試験の上位に位置し、高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能を持つ人材を対象としています。主に業務経験5〜6年程度の中堅プログラマーやシステムエンジニアが受験の中心となっています。
試験の目的
ITの基礎知識だけでなく、プロジェクト管理やシステム設計、リスク管理など、情報システムの運用・管理に関する応用力や意思決定能力を持つエンジニアを育成することを目的としています。この試験に合格することで、IT分野での中核的な技術力と業務遂行能力を証明することが可能です。
試験の内容と構成
応用情報技術者試験では、以下のような幅広い分野から出題されます。
- コンピュータシステム: ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、データベースの基本知識とその応用
- システム開発: システム設計やプログラム開発に関する知識、プロジェクトマネジメント
- 経営と管理: IT経営戦略、リスク管理、ITガバナンスなど
- セキュリティ: 情報セキュリティに関する知識やリスク評価
- アルゴリズム: 問題解決のためのアルゴリズムやデータ構造の理解
午前試験
- 時間: 9:30〜12:00(150分)
- 形式: 四肢択一式
- 問題数: 80問(全問解答)
午後試験
- 時間: 13:00〜15:30(150分)
- 形式: 記述式
- 問題数: 11問中5問選択(問1のセキュリティは必須)
実施時期と受験資格
受験資格の制限はなく、誰でも受験可能です。ただし、基礎知識として「基本情報技術者試験」を取得しておくことが推奨されます。
- 申し込み開始: 試験日の約3ヶ月前
- 試験実施: 年2回(4月と10月)
- 4月: 第3日曜日
- 10月: 第2日曜日
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難易度
- 合格率は平均20%前後
- 合格基準は午前試験・午後試験ともに60%以上
受験料
7,500円(消費税込み)
申し込み方法
- 情報処理推進機構(IPA)のWebサイトにアクセス
- 個人でインターネット申し込みを行う
- 受験料を支払う
試験当日の流れ
- 受験票を持参(試験日の約2週間前に郵送で届く)
- 午前試験: 9:30〜12:00(150分)
- 休憩: 12:00〜13:00(60分)
- 午後試験: 13:00〜15:30(150分)
合格に向けた学習方法
基本情報技術者試験の概要を紹介したところで、どのような状態で応用情報の学習を開始し、どのように進めたのかをご紹介します!
申し込みのきっかけ
基本情報技術者試験に合格した後、ちょうど3か月後に応用情報を受けられることを知り、その勢いで応用情報技術者試験の受験を決意しました。上長から「基本情報に合格したら、その流れで応用情報も続けて受験した方が良い」というアドバイスをもらったことが、決断の大きなきっかけでした。
学習前の投稿主の知識レベル
基本情報技術者試験受験後を受験してから約1か月ほど時間が経っており、その間は復習をしていなかったため、一部の用語は忘れている状態でした。それでも、基本情報で得た知識はまだ十分に残っており、そこから学習をスタートすることができました。
受験までの学習の進め方
午前試験
午前試験対策としては、「基本情報技術者試験ドットコム」の「過去問道場」を利用し、ひたすら過去の問題を解き続けました。
過去問道場の「分野を指定して出題」と「試験回の絞り込み」の機能を活用し、1つの分野を5回分の過去問に絞って取り組みました。5回分が終わったら次の5回分を解き、1つの分野が終わるたびに次の分野に移るという流れで、すべての分野を3~4周ほど繰り返しました。
ただ、後述するように、過去問だけでの学習に頼らないことです。過去問道場や他のサイトでも触れられていますが試験では2割以上が新しい内容で出題され、過去出題されたキーワードを使用しつつも、問いかけが変わっるため、過去の試験に出ていない事柄をしっかりとキャッチアップし、キーワードへの理解を深めておくことが非常に大切だと、受験当日に強く実感しました。
午後試験
午後試験対策として、特定の分野に絞って過去問を繰り返し解きました。
「情報セキュリティ」と他に4つの分野を選択する形ですが、全ての分野が同じ難易度ではなく、分野によって難易度にばらつきがあります。簡単な分野もあれば、難しい分野もあるため、当日にどの分野が解けるかが重要となります。
そのため、4分野だけに絞って取り組むのではなく、5分野ほど選択肢を持っておくことが非常に効果的です。受験当日、5分野の中から難しい分野を避けた4分野を選択するのが最善の戦略となります。
もちろん、全ての分野を網羅できれば理想ですが、3か月という学習期間ではそれは得策ではないですし、当日にすべての分野から4分野を選択するのは効率的に悪いです。
実際、私はこの戦略で成功を収めました!
当日の体験談
応用情報技術者試験の受験当日の状況や感じたことをご紹介します。
午前試験
午前試験ではかなり苦戦しました。過去問だけのみの対策かつキーワードへの理解が浅かったため、半分以上の問題が分からない状態でした。過去問道場を繰り返すうちに、問題への慣れから用語の理解が曖昧になっていたようです。
1度すべての問題を解き終わったものの、解答を見直し、半分ほど修正しました。悩みに悩みながらも、時間いっぱいまで使い、なんとか午前試験を終了しました。
午後試験
午後試験、まさに作戦勝ちでした。2つの分野については自信を持って解けた感覚がありました。
最初は「監査」の分野を解こうと考えていたのですが、問題を解いた際に難易度が高いと感じ、すぐに他の分野に切り替えることにしました。「監査」に比べて解きやすい問題が多く感じたため、「監査」を捨て、残りの4分野で進めるという戦略に切り替えました。
特定の分野に絞り込んで対策を行ったことが、この場面で功を奏しました。分野の選択肢が限られていたおかげで、効率よく解答を進められ、午後試験は時間内にすべて解き終えることができました。
試験終了後の状況としては、午前試験に関しては非常に不安で「落ちたな」と思いましたが、午後試験は合格しているという感触がありました。とはいえ、午前試験に合格しなければ午後試験は採点されないため、結果が出るまで不安な気持ちでした。
合格発表日
基本情報技術者試験とは異なり、応用情報技術者試験は受験日から合格発表まで約2か月も待たなければなりません。そのため、合格発表日が近づいた頃には、すっかり試験のことを忘れていました(正直、落ちているだろうと思っていたことも理由ですが…)。
そして、確認すると…なんと見事に合格していました!
午前試験は600点をぎりぎり超え、午後試験は730点前後の点数を獲得できました。午前試験の出来が良くなかったので「落ちたかも」と思っていましたが、無事に合格していたことに驚きました。
まとめ
基本情報合格に合格後、3か月で応用情報技術者試験に挑んだ体験談をまとめました。
応用情報技術者試験の学習は、過去問の徹底対策と情報のキャッチアップが鍵でした。午前試験では、過去問の反復に頼りすぎて苦戦しましたが、午後試験は戦略的な分野選択でうまく乗り切ることができました。合格発表までの不安な日々もありましたが、結果的に合格を果たすことができました。
この経験を通じて、学習には幅広い準備が必要だと改めて実感しました。次に受験を考えている方には、過去問の対策に加え、試験に出てきていない事柄や時事問題にも目を向けて準備することを強くお勧めします!
私の体験談が少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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