経験が浅くても合格!基本情報技術者試験の合格のための勉強法

資格試験

基本情報技術者試験を受験しようと考えているけれど、どこから手を付ければ良いかどう進めればよいのか迷っている方も多いのではないでしょうか?

この記事では、エンジニア歴3年未満の私が実際に受験して合格した経験をもとに、基本情報技術者試験の合格を目指す方に向けた学習方法や試験当日の流れ・感じたことをご紹介します!過去問の効果的な使い方や、模擬試験を活用した学習のコツなど、合格に向けた具体的なステップをまとめました。

ぜひ、この記事を参考にして自分のペースで学習を進めてみてください!

基本情報技術者とは?

日本の情報処理技術者試験の一つで、ITに関する基本的な知識とスキルを評価する国家試験です。
ITエンジニアや情報システムの開発・運用に携わる人々が最初に取得することを推奨される資格の一つです。

基本情報技術者試験 | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
情報処理推進機構(IPA)の「基本情報技術者試験」に関する情報です。

試験の目的

IT分野で活躍するための基本的な知識やスキルを測定することです。試験を通じて、受験者はIT基礎の理解度とその応用力を問われます。

試験内容

2023年4月より通年で実施されるようになり、試験は科目Aと科目Bの2つに分かれています。

科目A試験

  • 試験時間:90分
  • 出題形式:四肢択一式
  • 出題範囲:テクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系から60問出題

科目B試験

  • 試験時間:100分
  • 出題形式:多肢択一の長文読解式
  • 出題範囲:アルゴリズムとプログラミング、情報セキュリティから20問出題

試験は、テストセンターに設置されたコンピュータを使用して行われます。試験終了後、点数が即時表示され、その場で合否が分かります。
合格者は翌月にIPAのウェブサイトで発表され、合格証書が郵送されます。

科目Aの試験終了後、5分間の休憩を挟んで科目Bが実施されます。科目A、Bおよび休憩の時間は、早めに終了することも可能です!

身体の不自由等によりCBT方式で受験できない方のために、春期(4月)と秋期(10月)の年2回、筆記による方式の試験(特別措置試験) を実施されています。
※申込みにはCBT方式での受験が困難であることへの証明書類の申請が必要です

実施時期と受験資格

2023年4月より通年で実施されています。受験資格に制限はなく、年齢や職種を問わず誰でも受験可能です。
ただし、受験後30日間は再受験できないというリテイクポリシーがあります。

難易度

  • 合格率は平均40%前後
  • 合格基準は科目A・B共に1,000点満点中600点以上

受験料

7,500円(消費税込み)

申し込み方法

  1. 株式会社シー・ビー・ティ・ソリューションズ(CBTS)の受験者ポータルサイトにアクセス
  2. 利用者ID(マイページアカウント)を登録
  3. マイページにログイン
  4. 試験会場、試験日時、受験料の支払い方法を選択
  5. 受験申し込みを完了

\\詳細はこちらをご覧ください//

【CBT】基本情報技術者試験(FE) | CBT-Solutions CBT/PBT試験 受験者ポータルサイト

合格に向けた学習方法

基本情報技術者試験の概要を紹介したところで、どのような状態で基本情報の学習を開始し、どのように進めたのかをご紹介します!

学習前の投稿主の知識レベル

入社時の研修で、ソフトウェア、ハードウェア、ネットワーク、情報セキュリティなど、ITに関する基礎を軽く学びました。しかし、その後は特に情報技術に関する勉強はせず、業務の中で断片的に学び経験した知識がある程度でした。

なんとなく聞いたことがあるな程度の理解度でした。。

受験までの学習の進め方

本記事の内容は2023年受験時のものです。出題範囲などが変更されている可能性があるため、最新情報を必ず確認してください。

入社時の研修で情報の基礎を押さえていたこともあり、私は主に過去問を繰り返し解く方法で学習を進めました。
特に利用したのが「基本情報技術者試験ドットコム」の「過去問道場」です。
過去問道場は、過去の問題を解くのと同時に他の受験者の状況も確認できるため、とても役立ちました。

基本情報技術者試験ドットコム
基本情報技術者試験の解説No.1を目指すサイト。試験の概要・出題範囲・おすすめのテキストから過去問題の解説まで基本情報技...

おすすめの進め方

科目A、科目Bでどのように学習を進めたのかご紹介します!

科目A

過去問道場の「分野を指定して出題」機能を利用して、1分野ごとに出題範囲を過去5回分に絞って実施しました。5回分が終わったら次の5回分を解き、1つの分野が終わるたびに次の分野に移るという流れで、すべての分野を3~4周ほど繰り返しました。

1周目: 用語の理解に集中する。同じ用語が何度も出題されるため、繰り返し覚える。

2周目: 理解できていない用語を洗い出す。思い出せない用語はさらに復習し、曖昧な用語も確認する。

3周目以降: 用語がすらすら出てくるようになるまで繰り返し解く。理解できていない用語を重点的に復習。

未経験の方には、書籍と過去問を併用する方法をおすすめします。書籍をすべて読んでから過去問を解くのではなく、1分野や1項目が終わるごとに過去問を解くことで、効率よく進められます。

科目B

過去問道場の問題は旧試験の内容のみのため、「情報セキュリティ」と「データ構造及びアルゴリズム」に絞って学習しました。

  • 情報セキュリティ: 常識的なセキュリティの感覚を持っていれば得点できる分野であるため、ここは特に重点的に取り組みました。
  • データ構造及びアルゴリズム: この分野は疑似言語で出題されるため、疑似言語に慣れる目的で取り組みました。繰り返しは行わず、理解できたかどうかを確認する程度で十分です。

私の場合、プログラミングは業務で行っていたため、処理の組み立て方に関してはある程度の知識がある状態でした。

プログラミング未経験の方は、まずはプログラムの組み立て方を学びましょう!これが理解できているかどうかで、科目Bの得点に大きな差が出ます。

受験の申し込みタイミング

学習を2周終えた時点で、1か月後の受験日を目安に申し込むのが良いと思います。自信がつくのを待っていると、なかなか受験を決断できなくなります。期限を決めることで、余裕を持ちながらも計画的に追い込むことができます。

テストセンターの空き状況にもよるため、日程が決まったら早めに予約するのが良いでしょう!

期日を決めないとだらだら続けてしまうので、2周完了したタイミングで申し込むのがおすすめです!


受験の2週間前 – 模擬試験の受験

模擬試験を受けました。これはIPAが提供している公式の模擬試験です。結果は、科目A・Bともに高得点を取ることができ、自信につなげることができました。

\\こちらから公開問題を確認できます//

情報セキュリティマネジメント試験(SG)及び基本情報技術者試験(FE) 公開問題(問題冊子・解答例) | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
情報処理推進機構(IPA)の「情報セキュリティマネジメント試験(SG)及び基本情報技術者試験(FE) 公開問題(問題冊子...

科目Aの感想

過去問を中心に出題されていたため、スムーズに解くことができましたが、特に苦労したのは略称に関する問題でした。英語が苦手だったため、略称から元の英語を思い出し、それを日本語に訳すという作業が難しく感じました。この点に関しては、もっと繰り返し学習する必要があると感じました。

科目Bの感想

科目Bは、旧試験の内容を中心に勉強していたこともあり、模擬試験ではかなり簡単に感じました。
プログラミングの基本的な処理の流れを把握していれば、疑似言語の問題も解きやすい内容です。業務でプログラミングを行っていたため、問題の処理を考える力が身についており、スムーズに取り組むことができました。

模擬試験後、当日までに取り組んだこと

模擬試験の後は、過去10年分の過去問をひたすら解きました。
分野ごとに解くのではなく、試験回ごとに問題をまとめて解くことで、実際の試験の雰囲気を再現するように意識しました。特に、テクノロジ系が苦手のようだったので、繰り返し学習することで理解を深めるように取り組みました!

もし、模擬試験の問題が難しいと感じたら、まだまだ理解ができていない証拠です。
過去問を解きつつ、苦手な分野を重点的になくしていきましょう!


当日の体験談

基本情報技術者試験の受験当日の状況や感じたことを、体験談形式でご紹介します。

受ける前

試験当日、これまでの学習でミスした用語や苦手な分野を確認しながら、会場へ向かいました。特に初めてのCBT形式での受験だったため、少し緊張もしていて、ドキドキしながら会場入りしました。

受付部屋で手荷物をロッカーに預け、試験官のチェックと注意事項を確認した後、いよいよ試験室に入ります。コンピュータがずらりと並んでいる中、自分の席について画面の指示に従い、試験の準備を進めました。心の中で深呼吸をしながら、試験のスタートボタンを押したときは、身が引き締まる思いでした。

科目A

まずは科目A。過去問で出題された問題が多く、学習してきたことが生かせたと感じました。中には10年以上前の問題も含まれていたので、過去15年分ほどの問題に取り組んでおくと安心できると実感しました。

CBT形式の利便性として、振り返りたい問題にチェックを入れて後で確認できる機能がとても助かりました。さらに、択一問題はラジオボタン、複数回答はチェックボックス形式だったため、紙の試験と比べてチェックミスが少なく、非常に解きやすかったです。

スムーズに解けたので、まずは一通りの問題を終わらせ、その後、見直しを行いました。2回目には迷った問題を重点的に確認し、納得のいく形で全ての回答を終え、試験時間より早めに科目Aを終了させることができました。

休憩

科目A終了後、5分間の休憩が設けられていましたが、CBT形式のため試験室は静かで、周囲でも他の方がテストを受けている状況だったため、不必要な行動が制限されており、トイレに行くのも気軽にはできない雰囲気でした。

短い休憩時間の中で気持ちを整え、次の科目Bに備えて集中力を取り戻しました。

科目B

続く科目Bも、模擬試験での経験が役立ち、順調に解けました。特にプログラミングの基礎を問う問題については業務経験も活かすことができ、テンポ良く解答を進められたのが大きな自信となりました。問題文に少し考えさせられる部分があったものの、日頃の経験が解答の手助けになり、次々と解いていくことができました。

こちらも科目A同様に全問題を一度見直した後、気になる箇所を再度確認してから回答を提出し、科目Bも試験時間より少し早く終了しました。

結果

試験結果は、科目Aが850点前後、科目Bはなんと満点で合格することができました!

緊張感もあった中で、これまでの準備がしっかり実を結んだと感じられる、とても満足のいく結果となりました。


後日談

合格書を受け取った後、数か月後に応用情報技術者試験を受験できることを知り、申し込みを行いました。

\\応用情報を受けた話はコチラ//


まとめ

今回の記事では、エンジニア3年未満の頃に投稿主が基本情報技術者試験を受験した際の体験談を紹介しました。入社時に情報の基礎を学んだものの、その後は業務内で得た知識のみで勉強を開始。過去問を繰り返し解くことで、自信を持って試験に臨みました。

この記事を読んでいる方の中には、私と同じような状況の方や、未経験で基本情報技術者試験の取得を目指す方もいるでしょう。どんな背景でも、継続的な学習を続ければ道は必ず開けます。ぜひ自信を持って挑戦してください!

この記事がお役に立てたのなら幸いです♪

タイトルとURLをコピーしました