今回は、Androidアプリで内部データを効率よく保持するために役立つ、データベースの基本知識をご紹介します!
この記事の内容は、Android開発に限らず、データベース全般で役立つ重要なポイントを押さえています。この記事を参考に、データベースを活用した開発にぜひ挑戦してみてください!
データベースの基本的な用語
データベースを扱う上でよく出てくる用語の意味をご紹介します!
データベース
データを効率的に管理・操作するためのシステムのこと。
リレーショナルデータベース(RDB)
表形式でデータを管理する仕組みで、複数のテーブルを関連付けて使用する。
テーブル
データが行と列で構成される、データベース内の基本単位。
フィールド・カラム
テーブル内の列をを指し、属性や種類を持つ個々のデータ項目。フィールドやカラムという言い方をする。
レコード
テーブル内の行を指し、データの一組のこと。
SQL
データベースとやり取りするための標準的な言語。データの取得、挿入、更新、削除などを行う。
クエリ
SQLを使ってデータの検索や操作を行うための指示のこと。
制約(Constraints)
データの整合性を維持するためのルールのこと。代表的な制約として、PRIMARY KEY
、FOREIGN KEY
、UNIQUE
、NOT NULL
などがある。
主キー(プライマリキー)
テーブル内で一意にデータを識別するための値。カラム1つだけでなく、複数のカラムを組み合わせて主キーとすることも可能。
一意キー(ユニークキー)
カラム内で他のデータと重複しない値を指す。
外部キー
他のテーブルのプライマリキーを参照し、テーブル間の関係性を維持。
トランザクション
一連のデータ操作をまとめて管理し、一貫性を保つための操作単位。何かしらで失敗した場合に、変更をなかったことにする。
基本的な用語なので、業務でデータベースを扱う際には、さらに詳しく確認したり、他の用語もぜひ調べてみてくださいね♪
Androidにて最低限押さえたいSQL構文
データベースを利用する際には、必ずと言ってよいほど使用する基本のSQL構文です。押さえておくことで、意図通りのデータ操作できるようになりますので、しっかり確認しておきましょう!
SELECT
SELECT
は、指定した条件に基づいてデータを抽出するための基本的なクエリです。テーブル内のデータを取得する際に使用します
例: users
テーブルからすべてのデータを取得
SELECT * FROM users;
例: users
テーブルから名前と年齢を取得し、年齢が20以上のデータのみを取得
SELECT name, age FROM users WHERE age >= 20;
INSERT
INSERT
は、テーブルに新しいデータ(レコード)を追加するための構文です。
例: users
テーブルに新しいユーザーを追加
INSERT INTO users (name, age, email) VALUES ('Alice', 25, 'alice@example.com');
UPDATE
UPDATE
は、既存のデータを変更するための構文です。テーブル内の指定したデータを変更する際に使用します。
例: users
テーブルの名前が「Alice」の年齢を26に更新
UPDATE users SET age = 26 WHERE name = 'Alice';
DELETE
DELETE
は、指定した条件に一致するデータを削除するための構文です。
例: users
テーブルから年齢が30以上のデータを削除
DELETE FROM users WHERE age >= 30;
Androidにて最低限押さえたいオプション
データの絞り込みや並べ替え、集計に使える便利なオプションを紹介します。これらを活用すると、データの取り扱いがより効率的になります。
絞り込み:WHERE
特定の条件に基づいてデータを抽出するフィルタ条件です。データの検索や条件付き表示に使われます。
例: users テーブルから年齢が20歳以上のユーザーを取得
SELECT * FROM users WHERE age > 20;
昇順・降順:ORDER BY
データを特定の列を基に並べ替える構文で、昇順(ASC)や降順(DESC)で表示します。
例: 年齢の昇順(ASC)に並べ替えてデータを取得
SELECT * FROM users ORDER BY age ASC;
グループ化: GROUP BY
同じ値を持つデータをグループ化して表示するための構文です。特定の項目ごとにデータをまとめる際に使用します。
例: employees
テーブルを部門ごとにグループ化しデータを取得
SELECT department FROM employees GROUP BY department;
合算: SUM
特定のカラムに対して合計値を計算するための関数です。例えば、グループごとに合計値を算出する場合に使用します。
例: employees
テーブルの各部門ごとに給与の合計を算出
SELECT department, SUM(salary) FROM employees GROUP BY department;
詳しくはSQLを参照しましょう
SQLは奥が深く、ここではすべてを解説しきれません。Androidアプリ内での基本的なデータ操作であれば、今回ご紹介した内容で十分対応できると思います。しかし、業務などでSQLを活用する場合には、さらに詳しく学んでおくことをおすすめします。
特にデータベースの設計や高度なクエリ操作が必要な場合、しっかりSQLを学ぶことで業務効率も向上します。おすすめの書籍は『スッキリわかるSQL入門』です。
詳しい書籍紹介については、以下の記事でご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください♪
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まとめ
今回は、データベースで使用される基本的な用語と、SQLの構文についてご紹介しました。
今回の内容を把握した上で、実際のデータベース操作やデータの活用に進むと、理解がさらに深まるはずです。基礎をしっかり押さえ、次はデータベースの活用に挑戦してみてくださいね!